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パワー・トランジスタ
- パワー・トランジスタとは、扱うことができる電圧や電流が大きいトランジスタのこと。モーター駆動機器や照明器具、電源装置などに使われており、主な用途は、電圧や電流のオン/オフを切り替えるスイッチである。
パワー・トランジスタは、素子の構造の違いによって、大きく2つに分けられる。1つは、MOSFET構造を採用した「パワーMOSFET」。もう1つは、バイポーラ構造を採用した「IGBT」である。
こうしたパワー・トランジスタは、材料にSi(シリコン)を使っている。ただし最近になって、Si以外の材料を使うパワー・トランジスタが「次世代品」として注目を集めている。
SiC(炭化シリコン)材料を使うパワー・トランジスタとGaN(窒化ガリウム)材料を使うパワー・トランジスタである。いずれも、Si材料を使うパワー・トランジスタに比べて、オン抵抗を低減できたり、スイッチング周波数を向上させたり、耐圧を高められたりするメリットがある。